近代的な省エネ窓システム

北海道@ ユジノサハリンスク 「高性能窓枠 道内で広めたい」
「真冬には氷点下30度を下回るサハリンで機能する窓枠を、ぜひ北海道でも広めたい」。 ロシア・サハリン州の窓枠メーカー「カールヴィ」のウラジーミル・カラグラコフ社長(54)は7月、札幌市内にショールームを開き、初の海外進出を目指す。 同社はアルミニウム製などの窓枠を製造し、サハリンでは住宅やビルで約7割のシェアを誇る最大手。ドイツの技術などを生かし、窓枠内部を多重構造にして断熱性と気密性が高い。窓ガラスは日本メーカー製を使っている。ロシア全土の窓関連メーカーが対象のコンクールで上位入賞した。
サハリンと地理的に近くつながりが深いため、以前から北海道進出を考えていた。ルーブル下落で「自社製品を日本製と同水準の価格で販売できる見通しが立った」。3月下旬には札幌で展示会を開くなど需要も調査した。 漁師や建設会社を経て、現在の会社を1998年に創業した。今も始業時間午前8時の15分前には出社し、社員と一緒に歩む姿勢を心がける。「日本のみなさんにカールヴィの窓を提供し、快適な暮らしのお手伝いをしたい」 (栗田直樹、写真も)